【Tips】アップセル/クロスセルを増やすための「活用促進提案動画」を作るコツ
推奨環境:既存顧客数100件/月 〜
🌟こんな企業様におすすめ!
- 既存顧客の利用が基本機能に留まり、上位プランへの移行が進まない
- 追加機能やオプションサービスの認知度が低い
- カスタマーサクセスの提案活動が属人化している
1. 動画構成イメージ(フロー図)

2. 動画構成の解説
多くのIT/SaaS企業では、顧客の80%以上が基本機能しか使っていない状態が続いています。これは、顧客が上位機能の価値を理解していない、自社の課題と機能の関連性が見えていない、追加投資の効果が不明確、といった理由によるものです。
活用促進提案動画により、顧客の現状と「あるべき姿」のギャップを可視化し、段階的な成長パスを提示できます。さらに、同業他社の成功事例を交えることで、「うちでもできるかも」という期待感を醸成し、追加投資への心理的ハードルを下げることができます。
また、個々の顧客の利用データと連携することで、最適なタイミングで最適な提案を自動配信し、カスタマーサクセスの効率を大幅に向上させることができます。
3. この構成の動画を活用した事例
- アップセル率を3.5倍に向上させたC社様
マーケティングツールを提供するC社様では、スタータープランの顧客の90%が1年以上プラン変更せず、収益成長が鈍化していました。
LOOV導入により、顧客の利用データを分析し、「そろそろ限界を感じているはず」のタイミングで提案動画を自動配信。例えば、メール配信数が月間上限の80%を超えた顧客には、「配信数無制限プラン」の価値を訴求する動画を送信しました。 特に効果的だったのは、同規模企業の成功事例を交えた「3ヶ月でROI250%を実現した〇〇社の事例」など、具体的な数値を含む提案でした。
結果として、年間アップセル率が8%から28%に向上し、顧客単価が平均165%上昇しました。

- クロスセル成功率を3倍を達成したD社様
営業支援ツールを提供するD社様は、マーケティング支援ツールやBIツールなど関連製品も展開していましたが、クロスセル率は5%程度に留まっていました。
活用促進提案動画で「CRM×MA連携による営業効率3倍化」「CRM×BIによる予測精度90%達成」など、組み合わせによる相乗効果を具体的に訴求。 さらに、顧客の業界・規模別に最適な組み合わせを提案し、「製造業なら在庫管理連携」「小売業ならPOS連携」など、業界特化型の価値提案を行いました。
動画視聴後30日以内の限定割引も設定し、クロスセル成功率が15%まで向上。LTVが平均2.8倍に増加しました。
4. 作成時のポイント
- 顧客の利用開始から3-6ヶ月後の「慣れてきた頃」に視聴していただく
- 機能説明より「実現できる成果」にフォーカスした構成にする
- アップグレードのリスクを軽減する「30日間無料トライアル」などを用意
- CSチームで連携し、動画視聴者には優先的にフォローアップ
- 複数の提案がある場合は、優先順位を明確にして混乱を避ける
- 成功顧客の「使いこなしている様子」を動画で見せ、憧れを醸成
- 定期的に新事例を追加し、提案の鮮度を保つ